「愛の無い映画」

ベッドシーンや恋愛描写が少ない映画を探し求めるブログ

【アニメ】魔入りました!入間くん(一期)

魔入りました!入間くん(一期)

安心度:★★★★★
恋愛:なし キスシーン:なし セックスシーン:なし 女性の扱い:まあまあ

 

あらすじ
頼みごとを断れない、お人好しな鈴木入間(cv.村瀬歩)14歳は、ある日突然クズの親から悪魔サリバン(cv.黒田崇矢)に売り払われてしまう。サリバンは入間を孫にしてでろでろに甘やかし、悪魔界の学校・バビルスに通わせてくれることになったのだが、悪魔界で入間は人間であることを隠し通さねば食べられてしまうと怯えているのであった。友達になったアスモデウス・アリス(cv.木村良平)やウァラク・クララ(cv.朝井彩加)達と、愉快でスリリングな日々を送る入間だが……!

原作:西修「魔入りました!入間くん」2019年公開 監督:森脇真琴



感想
楽しい・かわいい・面白いの三拍子が揃ったアニメでした!入間がとにかくお人好しで、なにかトラブルがあっても物事が荒立たないので心穏やかに視聴できます。入間にキュン♡とする女の子達もでてくるんですが、入間にその気が全くない(そもそも今までの人生が人生なので恋愛というもの自体を意識したことがないレベルで気がない)のと、女の子達もキュン♡くらいの淡い感じなので、微笑ましいなあとのんびり観ていられます。キャラクターも個性豊かで、テンプレヒロインとかもいないかな。安心設計です。おすすめ!


以下ネタバレあり感想

 

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ザ・ライダー

ザ・ライダー

安心度:★★★★★
恋愛:なし キスシーン:なし セックスシーン:なし 女性の扱い:いうことなし
※動物が痛い目に遇うシーンがあります


あらすじ
ロデオの試合中に落馬をして頭に大傷を負い、後遺症まで残ってしまったブレイディー(ティム・ジャンドロー)。今まで馬に乗ることが当たり前だった生活から、一転馬に乗れない生活へと変わってしまう。また馬に乗りたい気持ちと落馬への恐怖、後遺症の悪化への懸念、これからの生活などとの葛藤のなか、ブレイディーは何を選ぶのか。


2018年公開 監督:クロエ・ジャオ

 

感想
とても映像が美しい映画でした。台詞が少なく、画で語りかけてくるような作品。ブレイディーが暮らす草原の美しさや、一緒に暮らす馬たちの毛並みの艶やかさ、後遺症のために馬に乗れず仕方なく働きに出掛けたスーパーのそっけなさ、病院の無機質さ、ロデオの試合場の熱気に溢れた雰囲気など、そういう風景たちのコントラストが物語を作り、話が進んでいく作品でした。実話をもとにしたこの作品ですが、キャストも本人自身ということでびっくりしました。演技をやったことない人たちだと思うんですけど、違和感のない仕上がり。誰かの感想を読むより観てほしい!おすすめです。

 

ネタバレあり感想

 

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スパイダーマン:スパイダーバース

スパイダーマン:スパイダーバース

安心度★★★★★ 恋愛シーン:なし キスシーン:なし ベッドシーン:なし
ジェンダー:偏りなし

原題「Spider-Man:Into the spider-Verse 」2018年公開 監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン


あらすじ
NYの私立中学校に通うマイルスは、ある日放射性の蜘蛛に噛まれて「スパイダーマン」になってしまう。しかし全く能力を操れないでいる内に、時空の歪みを発生させる装置を壊すメモリスティックを10年のキャリアを持つスパイダーマン・ピーターから預かり、任務の遂行を委ねられる。その後敵によってピーターを殺された世界に、時空の歪みから他の次元からやって来た「スパイダーマン」たちが集結し、マイルスと共に装置の破壊と敵の放逐を目指すが、相変わらず能力を操れないマイルスは一体どうなってしまうのか?


感想
とーっても面白いアニメ映画でした!まず次元が違う世界から数々の個性的なスパイダーマンたちが集まってくるという設定がよかったです。本当に個性的で、ロボットなどもいるくらい。その中でみんなを取り締まっていたメイおばさんが一番強そうでした。登場人物は男女それぞれ同数くらいですが、友情と主人公の成長に焦点が当てられており、ヒーロー/ヒロインという役柄はありませんでした。
また、アニメ映画ということで色とりどりのグラフィックが使われており、CGとはまた違った、視覚的にも映える出来でした。
スパイダーマンと言えば、初代実写化版(2002年)しか知らないので、ピーター・パーカーについての活躍や人間関係などにも詳しくないのですが、それでも問題なく楽しめる作品になっています。親切に途中途中で説明も入るのでわたしみたいな人でも大丈夫かと。
メインのテーマは少年の心理的な成長や家族・仲間との関係の発展だと思うので、「スパイダーマン」に拘らず観てほしいと思いました!

 

以下ネタバレ含む感想

 

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ザ・プロム

ザ・プロム

安心度★★★
恋愛シーン:あり キスシーン:あり ベッドシーン:なし ジェンダー:偏りなし

原題「The Prom」2020年公開 監督:ライアン・マーフィー


あらすじ
元人気俳優のディーディー(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は、新作ミュージカルが大コケし、俳優人生の危機にたたされていた。そのとき、二人の耳にインディアナ州で同性パートナーとのプロムの参加をPTAに禁止されてしまった女子高生・エマ(ジョー・エレン・ペルマン)の噂が届く。この事を知った二人は、エマを助けることで自分達のイメージ挽回を図ろうと、同じくキャリアアップを狙うアンジー(ニコール・キッドマン)とトレント(アンドリュー・ラネルズ)らと共にインディアナ州の高校に向かうが……

 

感想
ミュージカルが原作のNetflixオリジナル作品です。こちらの映画も歌に躍りに盛りだくさん!とても華やかで楽しい作りになっています。作品のテーマが「様々な障害を乗り越えて同性の恋人とプロムに参加する」というものなので、最初から恋愛シーンがあるものだと思って観ました。ただ、主人公と恋人が二人で映るシーンがそんなに多くなく、俳優たちのミュージカルシーンやエマと俳優たちの友情が築かれていくシーンの方が取り上げられていたため、「恋愛映画」というほど恋愛にフォーカスされていなかったかな?と思います。
エマ以外の登場人物で言えば、ディーディーが恋に落ち、キスシーンがあります。また、プロムというイベント的に他のカップルたちが大量に出てきますが、まあそこはプロムなので仕方ないです……

全体的にミュージカルシーンもよく、恋愛シーンもくどくなくてよかったのですが、★3にした理由は、なんというか、あまりにも辛い目に遭っているレズビアンの女の子を、あまりにも「良い子」に描きすぎているなと感じたからでした。辛いことがあっても健気なセクシャルマイノリティ、大人しい、正しいマイノリティというものに夢を見すぎなんじゃないか?もっとエマは暴動を起こしてもよかったな、とそこが結構大きな引っ掛かりポイントだったので、恋愛面とは少し関係ない点かもしれませんがマイナスポイントとさせていただきました。


それ以外は楽しく観られる映画でした!

 

その他ネタバレ含む感想

 

 

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コララインとボタンの魔女

コララインとボタンの魔女

 

安心度★★★★★(超安心)
恋愛シーン:なし キスシーン:なし ベッドシーン:なし
ジェンダー:偏りなし


原題「Coraline」2009年公開 監督:ヘンリー・セリック

 

あらすじ
ピンクパレスアパートに引っ越してきた女の子、コラライン。両親は多忙で、友達もできず、他の住人たちは変わり者ばかりで退屈な日々を送っていた。そんなとき、アパートの中に「別の世界」へと通じる小さな扉があるのを見つける。扉を潜った先には優しい「別の」両親、友達、たくさんのおもてなしが。楽しい別の世界にのめり込むコララインに、「別の」ママがこちらの世界にいるための条件として提示してきたのは、「目をボタンにすること」だった……。果たしてコララインはどうなってしまうのか?


感想
クボと同じスタジオライカの作品で、原作があるものですが、どちらかというとコララインの方が子供向けなように感じました。ただしホラーテイストというかダークファンタジーでちょっと怖いので小さいお子さんには向かないかもしれないです。勿論大人の方で怖いの平気な方なら十分楽しめる内容になってます!
愛情に飢えた子どもをあの手この手で取り込もうとする魔女と、それに気づいて戦うコララインの冒険の物語ですが、魔女の世界の「おもてなし」がとても愉快でテンポがよく、曲もいいので観ていて楽しいです。色使いもビビッドで毒々しかわいい、みたいなかんじ。クボは紙の質感で作られたアニメだと紹介しましたが、コララインは手芸品(毛糸や糸、ボタン)でできています。その柔らかい雰囲気とストーリーのダークさのギャップも見所です。
基本的にコララインが頑張る冒険ストーリーで、男の子も出てきますが、ヒーローヒロインにあたる役割もないので、恋愛などとは全く無縁のお話しになります。コララインの両親にもジェンダーの偏りなどは見られず、ストレスフリーな作品でした。
満点!

 

以下ネタバレ含む詳細感想

 

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KUBO/クボ 二本の弦の秘密

KUBO/クボ 二本の弦の秘密

 

安心度:★★★★★(超安心)
恋愛シーン:ほぼなし キスシーン:なし ベッドシーン:なし
ジェンダー:偏りなし

 

原題「Kubo and the Two Strings」2016年公開 監督:トラヴィス・ナイト

 

あらすじ
心を病んだ母と共に暮らすクボ(cv.アート・パーキンソン)は、祖父に片目を奪われた過去を持つ。不思議な力で三味線と紙を操り生計を立てているクボは、ある日自分を追う叔母たちに出会い、身を守るために魔法の武具を探す旅に出ることになる。母の形見のサル(cv.シャーリーズ・セロン)と、旅の途中でであったクワガタ(cv.マシュー・マコノヒー)と共に、叔母たちと戦い、祖父を倒す運命を負うアニメ作品。

 

感想
アメリカが作成した日本の封建時代のアニメということで、オリエンタリズムがきついんじゃないかと身構えたのですが、そこまでひどいところはなかったと思います。若干変な描写はあるのですが、大きなモチーフのひとつである「盆」と「転生」についてはしっかり描かれていてとてもよかったです。そういうしっかりした描写の上で、恋愛面についての感想ですが、初見ではちょっとびっくりしたところはありました(詳細な感想部分で触れます)。でもいやなかんじはせず、モチーフを際立たせるためにしっかりと機能していたので、恋愛をとにかくいれておけばいいでしょうという雰囲気ではなく、見終わったときにはすっきりした気分でした。クボはアニメ作品ということもあるのか、恋愛などよりも、家族愛であったり、仲間との冒険シーンを大切にしているように思います。だからといって子供向けというわけではなく、大人もガッツリ楽しめる作品でした。それからちょっとマニアックなポイントですけど、姉妹の愛憎とかもわたし的にはどつぼで、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー1のガモーラ姉妹みたいな関係が好きな人には刺さると思います。

ストーリー以外の感想だと、このお話しでは紙が重要な役目を果たすのですが、このモーションアニメ自体が紙を思わせる質感で作られていて新鮮でした。紙の質感で柔らかいタッチなのに動きは鮮やかで戦闘シーンなども迫力満点、視覚的にもとても楽しかったです。それから子どもが冒険の主人公になるストーリーでありながら、ちゃんと子どもとして扱われていた(保護されるべき対象だという認識がしっかりしていた)点がよかった。満点!

 

 

 

 

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Xミッション

Xミッション

 

安心度★★★(テンプレ展開)

恋愛シーン:(多分)なし キスシーン:あり  ベッドシーン:あり

ジェンダー:差別的な表現はないけど男性キャストが圧倒的に多い

 

原題「Point Break」2015年公開 監督:エリクソン・コア

 

あらすじ

 主人公・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、元エクストリーム・スポーツのアスリートで、現FBI新米捜査官である。その頃立て続けに起きていたエクストリーム・スポーツを駆使した集団犯罪の目的を、アスリート・オザキが残した「オザキ8」というエクストリーム・スポーツの8つ試練をクリアすることをことだと推理したユタは、捜査官としてエクストリームスポーツのアスリートたちの集う場所に行き、そこでカリスマ・ボーディー(エドガー・ラミレス)と出会う。「オザキ8」を達成することを目指すボーディーたちを疑わしく思ったユタは、彼らのグループに潜入し、「オザキ8」の試練を共にこなしながら、犯行の証拠を掴もうとする。

 ユタのミッションは成功するのだろうか。また、ボーディーたちは「オザキ8」を達成できるのであろうか。

 

感想

 ストーリーが全然分からなかったです!オザキ8とは.....?結局ユタはなんだったのか?

 それは今回脇においておいて、とにかくキス・セックスの描写について話しますと、今作のものはとってもテンプレ展開でした。キス・セックスについては面白いほど展開が読める。仲間の死に打ちひしがれる主人公に、過去に同じような悲しみを経験した女性が話しかけ、そしてなんかいい感じになってキスしてセックスします。そしてその女性は、この話のキーワードである「オザキ8」を考えだしたオザキの「娘」ということで、ここもまたテンプレです(ウルトラマンとかで言うところの、「博士の娘」で「紅一点」タイプ)。他の部分のストーリーはぶっ飛びすぎていて訳がわからなかったのですが、こんなに訳分からない展開なのにここはこんなにテンプレなのかよ~と逆に面白かったです。全然話が読めない中で、こういう展開が読めるテンプレがあるとなんか安心するのかな、と思った作品でした。ストーリーに関してはなんとも言えないのですが、ものすごく大きな視点で捉えると、おそらく「過激派思想犯を追う、型破りなFBI捜査官」っていう話なんだと思います。

 

その他感想

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