カラオケ行こ!
カラオケ行こ!
安心度:★★★★★
恋愛シーン:なし キスシーン:なし セックスシーン:なし
女性の扱い:特筆することがない
あらすじ
中学3年生の岡聡実は、合唱コンクールの帰りにヤクザ・成田狂児に捕まり、カラオケに連れて行かれる。狂児の組では、毎年カラオケ大会が開かれ、最下位になった人は組長によって入れ墨を入れられるという罰ゲームがあるため、狂児は最下位を回避すべく、聡実に歌を教えてほしいと頼んだのだった。勝負曲であるX JAPANの「紅」にこだわる狂児に嫌々ながら付き合う聡実だったが、いつしか関係は変わっていき……。
感想
原作が好きだったんだけど、聡実役の役者さんがリアル中学生と知り、やばいんじゃないか……と危惧していた作品。実際見てみたら、役者さんがうまいというのもあって、原作では渋い絵柄とコメディタッチの展開で薄まっていた、「中学生とヤクザが接近する怖さ」がひしひしと感じられる映像になっており、笑いとか萌えとかよりひたすら怖さが勝ってしまった。
狂児のヤクザ感はあまり強くはないけど、とにかく聡実くんの幼さが感じられ、まず「大人と子ども」の関係が危うく映ったし、ヤクザのみなさんが出てくると、その柄の悪さに見ているこっちまでビビってしまい、「聡実くん逃げてくれ〜〜〜」という気になった。
そんな怖さを中和してくれていたのは後輩である和田の存在で、原作に比べてキャラが立っており出番も多く、見た目・言動共に健全な中学生としてほっこりさせてくれた。聡実と狂児の親密度が上がり、怖さが増していく中で和田が度々登場して場を和ませていたと思う。
映像化することで、ギャグが笑えなくなってしまったなと感じたけど、映像化にもいいところがあって、それが歌唱シーン。狂児の「裏声が気持ち悪い」紅が聞けたり、ヤクザの皆さんの個性豊な選曲、歌声が聞けて面白かった。結構有名な曲ばかりが使われているので、はやりに疎くても楽しめると思う。聡実の歌う紅もすごくよくて、変声期の声の上ずりや掠れなどがリアルですごかった。ただこの作品は、聡実がリアルになればなるほど恐怖が増すタイプなので、すごいと思うと同時にかなり怖かった。
オリジナル設定があるけど、原作が好きな方でも楽しめる完成度だと思う。ただ、原作で漂っていたブロマンスを楽しんで見ようとすると、あまりにも聡実が幼く、狂児が大人のヤクザなので、躊躇われるかもしれない。わたしは怖かった。そこに折り合いをつけられればいいと思う。