「愛の無い映画」

ベッドシーンや恋愛描写が少ない映画を探し求めるブログ

コララインとボタンの魔女

コララインとボタンの魔女

 

安心度★★★★★(超安心)
恋愛シーン:なし キスシーン:なし ベッドシーン:なし
ジェンダー:偏りなし


原題「Coraline」2009年公開 監督:ヘンリー・セリック

 

あらすじ
ピンクパレスアパートに引っ越してきた女の子、コラライン。両親は多忙で、友達もできず、他の住人たちは変わり者ばかりで退屈な日々を送っていた。そんなとき、アパートの中に「別の世界」へと通じる小さな扉があるのを見つける。扉を潜った先には優しい「別の」両親、友達、たくさんのおもてなしが。楽しい別の世界にのめり込むコララインに、「別の」ママがこちらの世界にいるための条件として提示してきたのは、「目をボタンにすること」だった……。果たしてコララインはどうなってしまうのか?


感想
クボと同じスタジオライカの作品で、原作があるものですが、どちらかというとコララインの方が子供向けなように感じました。ただしホラーテイストというかダークファンタジーでちょっと怖いので小さいお子さんには向かないかもしれないです。勿論大人の方で怖いの平気な方なら十分楽しめる内容になってます!
愛情に飢えた子どもをあの手この手で取り込もうとする魔女と、それに気づいて戦うコララインの冒険の物語ですが、魔女の世界の「おもてなし」がとても愉快でテンポがよく、曲もいいので観ていて楽しいです。色使いもビビッドで毒々しかわいい、みたいなかんじ。クボは紙の質感で作られたアニメだと紹介しましたが、コララインは手芸品(毛糸や糸、ボタン)でできています。その柔らかい雰囲気とストーリーのダークさのギャップも見所です。
基本的にコララインが頑張る冒険ストーリーで、男の子も出てきますが、ヒーローヒロインにあたる役割もないので、恋愛などとは全く無縁のお話しになります。コララインの両親にもジェンダーの偏りなどは見られず、ストレスフリーな作品でした。
満点!

 

以下ネタバレ含む詳細感想

 

 

 

 

 

コララインもとても面白かったので一日に二回ずつとか観てたんですけど、わたしは結構な怖がりなので、何回観ても怖いし夢にも見ました。オープニングが一番グロテスクというか怖いんですよね……
先ほどはクボに比べたらコララインは子供向け、と書きましたが、ただ怖い作品だなあ、とかんじるだけじゃなくて、親に放っておかれる子どもを狙う魔女とか、そういう設定の恐ろしさがよりわかるのは大人の視聴者かなと思います。
ところで、コララインが冒頭で探していた井戸が、キノコに囲まれていて、妖精の輪の跡になっていたのが気になりました。特にストーリーには関わってこなかったように思いましたが、なにか意味があったのだろうか……
あの退屈な日常と毒々しいまでに愉快でハッピーな「おもてなし」、そこからの恐怖のギャップがたまらないです。全然ひとときも退屈しない映画で何回でも観られますね。
両親が人形にされたときの恐怖は堪らんかった……怖すぎ……

という感じでひびりには刺激が強いところもありますが、ストーリーはぴかいちで面白いですし視覚的にも最高なので是非!