「愛の無い映画」

ベッドシーンや恋愛描写が少ない映画を探し求めるブログ

パッドマン 5億人の女性を救った男

パッドマン 5億人の女性を救った男

安心度:★★★★
恋愛シーン:ちょっとあり キスシーン:あり セックスシーン:なし
女性の扱い:実話ベースの作品なのでよくはない

原作:トゥインクル・カンナー「ザ・レジェンド・オブ・ラクシュミ・プラサード」
公開2018年 監督:R・バールキ


あらすじ
発明好きのラクシュミカント(アクシャイ・クマール)は新婚の妻・ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)が生理の度に不衛生な布を使って出血を防いでいることを知り、衛生的なナプキンをプレゼントしたいと思うがナプキンは高価であり、また男性が生理に関わることがタブーとされていたためガヤトリに拒まれてしまう。しかし不衛生な布を使うことは命に関わることから、ラクシュミは自分で布と綿を購入し自作のナプキンを作り、試行錯誤を繰り返すがうまく行かない。しまいには自作していることが周囲にばれ、村人たちからの信頼を失ってしまうことになる。ガヤトリとも離婚をさせられそうになり、村をでることになりながらも、ラクシュミは安価で衛生的なナプキンを作ることに全力を尽くす。


感想
生理と貧困について話題になったときに観ました。実話ベースの作品ということですが、波瀾万丈で起承転結もしっかりしていて面白いです。
生理を恥としてちゃんとケアできない状況や、男性は触れてはならないものにされているところなどは今の日本にも通じるところがあり、興味深かったですし、そのタブーを乗り越えるためにラクシュミがとったアプローチが、マンスプレイニングや自己満足で終わることなく「まずは自分で試す」から始まるチャレンジであったところには感心しました。
恋愛面についてですが、後半登場する女性とラクシュミがいい雰囲気になってキスをするシーンがあります。ちょっと唐突な気もしますが、苦楽を共にした二人の絆を感じさせるシーンで、そんなにいやな気持ちにはなりませんでした。
インドの状況から学べるドキュメンタリーな面もあり、普通に物語として面白くもあり、またインド映画ということで歌が所々に入るエンタメ性もありの作品でした!

 

以下ネタバレあり感想

 

 

 

 

パリー(ソーナム・カプール)が若かったこともあり、年の離れているように見えるラクシュミと恋に落ちるとは思わなかったんですが、インドだと年齢差があるのも普通なのかな?当たり前のように恋愛ありになっていたのはびっくりでした。ガヤトリに対する愛がナプキンを作る動機になっていたので全体として異性愛の存在はあるというのは分かっていたのですが、最後のキスシーンまでベタな恋愛要素はなかったので、キスシーンから別れまでの演出は少し唐突に感じました。

それから、実話ベースの話ということでしたが、ベースになってるっていうだけでこの作品はフィクションなんですね。主人公の元になった方の名前はアルナーチャラム・ムルガナンダムさんで、作品では自力で開発したことになっているナプキンも、現実では大学の教えを乞うて試作されていたりしているみたいです。Wikipediaにもムルガナンダムさんのページがあるので気になった方は見てみてください~。