タレソカレ第1巻
安心度★★★
恋愛描写:あり キスシーン:なし ベッドシーン:なし
ジェンダー:偏りあり
あらすじ(公式HPhttp://www.zenyon.jp/lib/top.php?id=4 より)
大学の庶務課に勤める須藤さん。同僚からの誘いを断りしぶしぶ家路を急ぐ。「私、あの子の下僕だもの…」。彼女を縛り付ける同居人の正体とは〜!??(マナミとハナビ)他、斬新な結末にビックリ!!なショート・オムニバス。
感想
オムニバス形式のペット擬人化もの。表紙になっていた、須藤マナミと愛猫ハナビのお話は、百合っぽくて大変萌えですが、結構異性愛要素がつめ込まれており、人間の男女だったらアウトだな、というところを「動物の擬人化だから」で済ませてしまっている部分にはすごく違和感がありました。そういった「人間だったらアウト」が典型的ななシリーズはは、八田洋一とインコのアオちゃんのお話と、爬虫類オドオドとルリルリのお話です。 (この3つは公式サイトで試し読みすることが出来ます。一話ハナビ、二話アオちゃん、三話オドオド)
洋一はマナミに片思いをしているのですが、マナミさんが一番!みたいな態度をとりつつもインコのアオちゃんとのスキンシップが多いです。なんかこう.....クズなのでは!?というような男。オドオドとルリルリに関しては、飼い主がオドオドの「お嫁さん」としてルリルリを同じケージに入れるのですが、ルリルリはまだまだ子どもなのにオドオドの繁殖期に振り回されたり、そういう、「人間だったらアウト」なところを、動物って本能に身を任せているから仕方ない~というような描き方でうやむやにしているような雰囲気を感じました。
また、人間は人間のほうで、年下の子とは付き合えないとか、もう私も◯◯歳だし彼氏作らないとなあ...とか、そういうジェンダーロールが端々に見られて、そこにももやっとします。
ただ、本当に猫のハナビが魅力的で可愛くてわたしのタイプだったので、ハナビのお話だけ、気になった動物の話だけを追って読むというのもありかな、という感じです。
1巻の最後の方では、マナミと八田の仲に進展が見られるし、現在公開中の53話見てもなんかわたしにとっては雲行きが怪しいぞ...という感じなので、二巻以降も買うかどうかは悩み中です。
ただ、面白いのは面白いので、そこまで敏感(?)でない人にはおすすめですー
以下その他感想
ハナビがかわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!
ということを言うためだけにこのレビューを書いています。ハナビ!!!!!!!
高飛車なんですけどかわいらしくて、人間の時も猫の愛らしさを感じられるとてもいいキャラクターだと思います。ハナビ自体の周りでは、異性愛とか同性愛が絡んでくる話はないので(飼い主マナミには恋愛絡んできますが)、ただただお猫様かわいい~~ってかんじで読んでいればいいのでおすすめです。
ただこの飼い主マナミは、確か27歳なんですけど、「そろそろ結婚も見据えて仕事してる『よくいる』女性事務員」っていうジェンダーバイアスが結構かかってるキャラクターなのかな、ということが一巻の時点で読み取れます。今後八田とどうなっていくのかとか考えると、うーーーーん......
それからこの八田!!この八田はわたしの中ではクズ!というかんじなんです。八田はインコのアオちゃん(女の子)を飼っていて、スキンシップが激しいんですけど、アオちゃんが洋一好き!スキンシップ嬉しい!!って言ったとしてもそんなん....そんなんする~~~~~?????みたいな感じなんですよ!!試し読みで二話読めるので、気になる方は読んでもらったら分かるんですけど、え~~~~~?????って!!胸揉んでません??現実でインコとのコミュニケーションに胸揉むのがあるとかなら良いんですけど、どうなんですかね?ありなんです???わたしはなしなんですけどね。しかしこの八田ってやつはマナミに振られる度にアオちゃんに慰めてもらってるんですけど、アオちゃんからの好き好き♡にはめっちゃ適当にあーはいはいって扱いなんですよ。自分の都合のいい時だけ甘えて後は放置?クズっぽくない????みたいなやつなんです!!今後マナミと仲良くなっていけば、マナミ&ハナビの生活にもこの男が絡んでくるわけで ハナビ目的で読んでるわたしはどうしたら良いのか!!と悩むところです。
それから、オドオドルリルリの方は、繁殖目的で子どものメスを大人のオスにあてがうって話で、なんかもうその時点でいやーなかんじなんですけど、その後も大概なので
ハナビかわいいね!という漫画ですね。