「愛の無い映画」

ベッドシーンや恋愛描写が少ない映画を探し求めるブログ

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

 

安心度★★★★★

 

恋愛描写:なし  キスシーン:あり(口とほっぺ、恋愛的な意味ではなし)

ベッドシーン:なし  ジェンダー:よい

 

原題「Captain America: The Winter Soldier」 2014公開

監督;アンソニー・ルッソ

 

あらすじ

キャプテン・アメリカ/ファーストアベンジャーからの続編。アベンジャーズとのつながりもあり。

70年の眠りから覚めたキャプテン・アメリカことスティーブ(クリス・エヴァンス)は、現代社会と自分の価値観との差に苦しみつつ、アベンジャーズの一員として任務をこなしていた。ある日、とある誘拐事件を解決する任務を負う。しかし実際は、隠されたデータを盗み出すことが目的であり、スティーブはその目的を知らさていなかったことに不安と憤りを感じた。その後、その後、ブラックウィドウ(ナターシャスカーレット・ヨハンソン)やファルコン(サム:アンソニー・マッキー)と協力しつつなんやかんやあり、敵の凄腕殺し屋ウィンター・ソルジャーが、過去の親友、バッキー(セバスチャン・スタン)であったことに気づき、衝撃を受ける。バッキーは過去の記憶を全て失っており、スティーブのことを思い出さぬまま二人は敵同士として戦うのだが....

 

感想

 非常に良かったです!序盤、ナターシャがスティーブに対して、「あの子は(デートの相手として)どう?」とか、「キスは何年ぶり?」とか、なんかそういうことを言っていたので、うっ苦手なタイプ!まさかこの人が今作の恋人役になるのでは!!?!??と思っていたんですが、そんなことはありませんでした。お互いがアベンジャーズとして、世界の平和のために戦う一人の戦士として、協力しあう関係でいたのが嬉しかったです。ヒーローものは最後までどうなるかわからないので(アントマン...)、おびえながら観たんですが、恋愛や性的なことは一切出てこない作品で、よかったです。

 ブラック・ウィドウとしてのナターシャは、ピチピチつやつやの衣装を纏ったぼんきゅっぼんの美人で、典型的な「セクシー女スパイ」な見た目なので、そこが少し気になったのですが、それはウィンター・ソルジャーという作品の中でのブラック・ウィドウに負わされたセクシーさではなく、そういう格好がオリジナルから引き継がなければならない「ブラック・ウィドウ」としてのアイデンティティなのかな、という感じでした。ヒーロー物のリメイクって、見た目や衣装が同じであるということが重要だということを考えると、今作のブラック・ウィドウを、見た目だけでジェンダーロールばりばりのセクシー担当女性だと考える理由にはならないかな、とおもいます。

 怖がらなくて大丈夫!ということがわかっていれば、全然問題なく観られる作品だと思います。バッキー再登場に燃える!!ファルコンも超いいひとで、シリアスな中で和ませてくれるキャラクターでしたし、ストーリーとしてもキャラとしてもバッキーとスティーブの関係も最高でした。バッキー最高。

 おすすめです。

 

以下その他感想

 

 

 

 

 

 またスタークが絡んでるんかーいっていう  

聞くところによると、アベンジャーズシリーズが進むごとにつれ、トニー・スタークへの好感度は上がっていくらしいんですが、今のところわたしの中ではまだ、またスタークかーい!!またかー!!っていうイメージです。

 それはさておき、わたしはアベンジャーズを見ずに今作を観てしまったので、アベンジャーズの組織内のこととかがわからなかったのがちょっと困ったところだったんですが、それでも問題なく見ることが出来ます。

 冒頭の、スティーブの「適応」への努力や「置いて行かれた」のだという悲しみを感じさせるシーンは、ほんとうにつらい。週末遊ばないの?と聞かれて、昔入ってたサークルの友達はほとんど死んじゃって(遊ぶ相手がいない)っていうところはほんとに泣けます。スティーブ(´;ω;`)ブワッ

 そんなスティーブに気さくに話しかけてくれるのがファルコンことサムです。あの人はとてもよい人です。ファルコンはアントマンにも出てくるのですが、そちらを先に見ていたので、ファルコンってちょっとダサい....というイメージを持ってしまってたんですけど、全然そんなことない!よい人だ!というイメージに一気に変わりました。まべつむで使えないなだれだこのおじさんはとか言っててごめんね。

 

 前作のレビューで、スティーブはひ弱なところから一転むきむきヒーローになっても、「マッチョ」な「ヒーロー」にはならなかったのがすごい、と書いていたのですが、今作でもスティーブは「マッチョ」でも「ヒーロー」でもありませんでした。闘いの成果として名誉や女性を得て一人前の、かっこいい「男性」になるという典型的なストーリーではないんですね。それってヒーローもの(国内外問わず)では結構すごいこと、ありがたいことなんだと思っています。ナターシャも、見た目や集団の中での女性の数で言えば「紅一点」というやつですが、キャプテン・アメリカのご褒美にもならないし、トラブルメーカーにも、聖母にもならない、アベンジャーズの一人の戦士として葛藤や悲しみを抱えている人として描かれていたのが良かったです。ブラック・ウィドウはブラック・ウィドウとしての役割がある。キャプテン・アメリカとキスするシーンも有りますが、それもやはり任務のためなんですよね。最後のほっぺへのキスは、親愛だとわたしは感じたのですが、もし恋愛感情によるものだったとしても、全然気にならないシーンでした。なんとなく、ミッション・インポッシブルローグネイションの最後のハグを思い出すような。

 

 それから、最後の組織のボス・ニックが「死んだことになる」ということについて、短い時間であっさり描かれていただけなんですけど。わたしはパーソン・オブ・インタレストというドラマが好きで、その作品の主人公たちも「死んだということになって」人々を救っているんですね。そのときの「死んだということになっている」ということが、どのような悲しさや虚しさがあり、無力さや困難を抱えているか、ということがPOIでは描かれているので、それを観ている私としては、ニックの今後について想像するととても悲しいんだろうな、と思いました。

 

 あとやっぱりバッキーですね!!!髪の毛がわかめかってくらいつやなしもじゃもじゃで、口元もがっつりマスクで覆っているのですが、ちらっとみえる目元だけで、こいつ....イケメンだ!!!美しい!!!!となるので、セバスチャン・スタンすごいなーって思いました。前作ではバキステ!!って言ってたんですけど、ステバキもありですね。どっちも素敵だと思います。彼の義手についていた★は、キャプテン・アメリカの★とおなじなのかな?国家レベルでの敵同士なのに、おそろいってことはあるのだろうか、偶然なんだろうか、ということがとても気になったのですが、この疑問はどの作品を観れば解決するんでしょうか。とにかく今後も頑張ってアベンジャーシリーズの元作品を見ていきたいと思います。まずアイアンマンを観ないといけないんですけど、気持ちが乗らないですね。また観たらレビュー書きますが。

  

 とにかくこの作品はとても安心安全な親切作品でした!おすすめです!!