「愛の無い映画」

ベッドシーンや恋愛描写が少ない映画を探し求めるブログ

Xミッション

Xミッション

 

安心度★★★(テンプレ展開)

恋愛シーン:(多分)なし キスシーン:あり  ベッドシーン:あり

ジェンダー:差別的な表現はないけど男性キャストが圧倒的に多い

 

原題「Point Break」2015年公開 監督:エリクソン・コア

 

あらすじ

 主人公・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、元エクストリーム・スポーツのアスリートで、現FBI新米捜査官である。その頃立て続けに起きていたエクストリーム・スポーツを駆使した集団犯罪の目的を、アスリート・オザキが残した「オザキ8」というエクストリーム・スポーツの8つ試練をクリアすることをことだと推理したユタは、捜査官としてエクストリームスポーツのアスリートたちの集う場所に行き、そこでカリスマ・ボーディー(エドガー・ラミレス)と出会う。「オザキ8」を達成することを目指すボーディーたちを疑わしく思ったユタは、彼らのグループに潜入し、「オザキ8」の試練を共にこなしながら、犯行の証拠を掴もうとする。

 ユタのミッションは成功するのだろうか。また、ボーディーたちは「オザキ8」を達成できるのであろうか。

 

感想

 ストーリーが全然分からなかったです!オザキ8とは.....?結局ユタはなんだったのか?

 それは今回脇においておいて、とにかくキス・セックスの描写について話しますと、今作のものはとってもテンプレ展開でした。キス・セックスについては面白いほど展開が読める。仲間の死に打ちひしがれる主人公に、過去に同じような悲しみを経験した女性が話しかけ、そしてなんかいい感じになってキスしてセックスします。そしてその女性は、この話のキーワードである「オザキ8」を考えだしたオザキの「娘」ということで、ここもまたテンプレです(ウルトラマンとかで言うところの、「博士の娘」で「紅一点」タイプ)。他の部分のストーリーはぶっ飛びすぎていて訳がわからなかったのですが、こんなに訳分からない展開なのにここはこんなにテンプレなのかよ~と逆に面白かったです。全然話が読めない中で、こういう展開が読めるテンプレがあるとなんか安心するのかな、と思った作品でした。ストーリーに関してはなんとも言えないのですが、ものすごく大きな視点で捉えると、おそらく「過激派思想犯を追う、型破りなFBI捜査官」っていう話なんだと思います。

 

その他感想

 

 

 

 

 主人公のセックスシーン対して、捜査中にセックスしちゃダメだよね!時間もないのに!!何やってんの!!バカでしょ!!捜査から降ろすぞ!!!と作中で怒ってくれるという、なんとも親切な作品でした。今まで思ってきた、「ミッション中に無駄にセックスするなよ」という怒りを代弁してくれているというか。セックスしたことが発覚したのは、本人に知らせないまま主人公を常に監視カメラで撮影していたからなので、それはあかんやろという気持ちもありつつ、まあでもそりゃ怒られるよ!当たり前だよね!!という気持ちもありつつ。

 

 ところでこの作品、ボーディーとユタのBLかな?って感じがちょっとしたんですけど、どうでしょう。なんやかんや二人が絡むシーンが多いですし、ユタは他の誰よりもボーディーに拘るし、ボーディーもユタに対して、仲間としての思い入れがあるみたいなかんじだったので、ちょいちょい、おっBLっぽい、というシーンがありました。最後のシーンとかも二人の関係性を表すものだったように思うのです。

 

 全体的に意味が分からないなー!という作品だったので、もうどのシーンについても全然意味分かってないです。オザキ8が何かもわからないし、ボーディーのいう「道」とは一体.....犯罪.....自然.....オザキ.....?????

 ていうか序盤で、分かった!これはオザキ8だ!調査させて下さい!とユタに言われた上司が、なるほどオザキか!!って納得してて、飲み込みはえーな、見てる側は全然ついていけてないんですけどって思いました。

 

 アクションはかなりいいです。CGじゃなくスタントを使った生身の撮影だったようで、かなりいい出来になっています。でもストーリーが全然分からなくて???ってなったまま見たので集中できなくて、ストーリーはストーリー、アクションはアクションと割りきって見たらよかったなあと思いました。

 銃撃戦もありますが、なんかいきなりなので、えって感じですし、ボーディー率いるメンバーのうちの一人がここで死にます。ボーディー含む他のメンバーは試練の中で死ぬのすが、このときは試練とは何の関係もないところでの死だったので、残念というか、もやっとポイントでした。ちなみに死んだのはセックスの相手の女性・サムサラ(テリーサ・パーマー)で、ユタによって銃殺されます。銃殺した後、顔がわからないようにかぶっていたフルフェイスヘルメットを取って、中身がサムサラだったときのユタの反応とかも、微妙にかんじたポイントです。

 

 

 個人的にはあまり展開に乗れなかったのでおすすめはしないですけど、アクションは良かったです。

 

 

追記

オザキ8とは何か、というのを観ながらメモしていた(のを忘れていた)のですが、オザキ8とは、エクストリーム・スポーツのアスリートであり、自然活動家のオザキが設定した8つの試練のことで、ボーディ―によれば、大いなる存在との一体化がキーで、自然と同化し、自我を捨て去り、死にゆく地球に資源を返すことだ、みたいな感じのメモが残っていました。悟りのためと思われがちだけど、悟りのためではない、というのが過激派ボーディーの言うオザキ8だと思われる、と書いてあったのを読みなおして今追記していますが、それでもまだ全然オザキ8を理解できません。わたしはエイターにはなれなかった.....