「愛の無い映画」

ベッドシーンや恋愛描写が少ない映画を探し求めるブログ

ジュラシック・ワールド

ジュラシック・ワールド

 

安心度★★★★

恋愛描写:ちょっとあり キスシーン:あり ベッドシーン:なし

ジェンダー:すっきりはしないけど怖がる必要はなし

 

なぜここでキスした2016大賞候補

 

原題「jurassic World」 2015年公開  監督:コリン・トレボロ

 

あらすじ

ジュラシック・パークから続くシリーズものの第四作。

22年前、再生された恐竜が人を襲うという惨劇が起きたイスラ・ヌブラル島に、新たなテーマパーク「ジュラシック・ワールド」が建設された。観光地として絶大な人気を誇るパークの次の目玉は、ハイブリッド恐竜の「インドミナス・レックス」。パークの運営責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、上司のサイモンから、巨大で凶暴な新種の管理をオーウェンクリス・プラット)に依頼せよと言われる。オーウェンは凶暴なヴェロキラプトルを飼いならすことに成功した人物で、クレアの恐竜に関するビジネスライクな態度とは対称的に、恐竜との信頼関係に重きを置く人物である。恐竜の管理をめぐって、様々な主張やイデオロギーが対立するなか、なんとうっかりレックスが脱走し、人々を容赦なく襲っていく。パークの中は大混乱、たまたまパークに来ていたクレアの甥ザック(ニック・ロビンソン)とグレイ(タイ・シンプキンス)も巻き込まれてしまう。ザックとグレイを助けるため、レックスを捕獲するため、クレアとオーウェンは手を組み、危険なジャングルの中に踏み込んでいく。

 

感想

 やっぱりティラノサウルスは強いなあ~!!って映画です。

 

 

以下ネタバレありその他感想

 

 

 

 

 まじティラノサウルス先輩は強いなあ~!の一言に尽きるというか、作品の方もこれがオチなんでヨロシクみたいな態度でグイグイきてるっていうか、お察し下さい

クレアとオーウェンに限らず、人間にまつわる設定の8割位はとくに活かされることもなく消えていくので、気にしなくて大丈夫です。恐竜に関するイデオロギーの対立とかもあるんでしょうけど大体の人間はみんな死ぬので対立してようが解決しなかろうが問題ありません。

 

 全体的に、人間に関する伏線は回収しない、出てきた設定を活かさない、というかんじだったので、ジェンダーについて、というか、人と人との関わりについて深く考えてもいまいちよく分からなかったです。恋愛のこととか、甥っ子の家庭事情とか、情報だけはぶっこんでくるけど、後から振り返ってみると、だからなんだったんだ?あの情報は必要だったのか?と不思議に思ってしまう。ジェンダー的にもやっとしたのか、話の整合性やリアリティがなくてもやっとしたのかちょっとよく分かんないです。みたいな作品です。

ジェンダー的にはそこまで不快感はなかったのでこのブログでのレビューは★4にしましたが、作品のストーリー自体としては★3とか2とかそれくらいになるかも。

 

 ジェンダーについてもやっとするところを挙げるとすれば、クレアの服装とかかな?施設の責任者ということで、初めはよそいきの格好をしていたクレアなんですが、ジャングルに踏み入るにあたり、そんな格好でサバイブできると思ってんのか、と言われ上半身の服を脱ぎ、白のタンクトップ姿になります。ところが、足元の10センチくらいあるヒールはそのままで、ジャングルやコンクリートの道を走り、トラックを運転します。

ヒールはそのままなのに、なんで服を脱いだのか分かんない!脱いだ服も、ごてごてしたドレスとか、伸縮性のないスーツとかではなく、ひらひらっとしたブラウス?一枚だったので、その服装だったら脱がなくても別に運動を妨げられるということもなかったのでは?よくあるセクシーショット、女性の体を映すサービスショットかとも疑ったのですが、特に女性の体にスポットが当たることも、セクシーさをアピールすることもなかったので、一体何だったんだろう?というもやっと感だけが残っています。

 

 それから、映画の序盤、クレアは「売上の数字だけを追いかける気の強いバリキャリ」「恋人も作らず、結婚もせず、親族との交流も少ない仕事ばかりしている女」みたいな描かれ方で、既婚・子持ちの姉からも小言をもらったり、「あなたも子どもを持てば分かるわ」と言われたりしていて、これは「気の強い現実にばかり拘る女が、自然との交流や人情を重視する男と甥っ子たち(親族)によって目覚めされられ、柔軟な考え方や共感の気持ちを得る」みたいな展開になっていくのかな、と警戒したのですが、特にそういうこともありませんでした。たぶん...

とにかく人間に関するシーンや設定、感情を繋げてストーリーがつくられていないのか、変化というものも読み取りづらかったかも。

 

  恐竜はよかったんです。ジュラシックパークでも活躍したティラノサウルスプテラノドンヴェロキラプトル等の恐竜たちが大暴れしてパニックをもたらすという展開は、ジュラシックシリーズに詳しくない私でもこれこれ!と思って楽しめました。しかし、ワールドでテーマとして(おそらく)うちだされていた「人間と恐竜の絆」というテーマがいまいち弱いというか...いまいち....

 

 

 

 ただ、ザックとグレイ兄弟はまじかわいかったです!かわいい!!ほんとうにかわいい!!!!!!!

お兄ちゃんが思春期真っ最中で、ちょっとひねくれてたり斜に構えてたりするんですけど、その不機嫌そうな態度の合間にちらり見せる笑顔が超絶かわいい!弟も素直で、楽しいことは楽しい!好きなものはとことん好き!怖いことは怖い、と全身で表すところや、お兄ちゃんを信頼しているようすが非常に可愛らしかったです。兄弟が本当に魅力的で、彼らを見ていると本当にわくわくします。この子たちはどうなるんだろう、どういう行動をとるんだろう、どういう表情をするんだろうというドキドキ。

彼らのおかげでわたしはジュラシック・ワールドを楽しく観ることが出来ました。ほんとうにかわいかった!!

 

兄弟の絆をみるのが好きな人はおすすめです。ほんとにかわいかったよ!!