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「愛の無い映画」

ベッドシーンや恋愛描写が少ない映画を探し求めるブログ

コードネーム U.N.C.L.E.

アクション 安心度★★★★

「コードネームU.N.C.L.E.」

 

安心度★★★★

恋愛描写:あり(小学生の片思いレベル)  キスシーン:なし

性描写:あり(直接的な描写なし) ジェンダー:フラット  配役:◎

※軽い拷問シーンあり

 

原題「The Man from U.N.C.L.E.」 2015年公開 監督:ガイ・リッチー

 

あらすじ

 スパイアクション映画。

 時代は東西冷戦まっただ中。CIAエージェントのナポレオン・ソロヘンリー・カヴィル)と、KGB工作員イリヤ・クリヤキンアーミー・ハマー)の二人が、世界を巻き込む核爆弾テロを阻止するために手を組み、キーパーソンであるギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)を守りながら世界の危機を救うため動き出す。敵同士で性格も正反対の二人、それから気の強いギャビーも加え、お互い反発しながらも世界を守るために立ち上がる。

 

感想

 この映画は、1960年台に放送されていた「0011 ナポレオン・ソロ」というドラマのリメイクですが、元の作品を知らなくても問題ありません。

 凄腕だけど、プレイボーイですぐ女の人を口説くソロと、頭が固くて短気なイリヤ。ベッドシーンはソロのパートで、女性を口説くシーン、事後裸でいるシーン、音声のみのシーンがあります。どれも直接的な描写ではないですし、ロマンチックな恋愛を描くというよりも、全体のストーリーの中で、キャラクターの説明の役割を追っていたり、コメディ要素を与えるためだったり、これは必要な描写なのだなと楽しく観られたので、そこまでつらくはありませんでした。

 イリヤの方は、初めはギャビーを舐めていたのに、その護衛をするうちにギャビーを好きになってしまう.....というおなじみのパターンなのですが、事前にキス等は一切ないということを教えてもらっていたのと、いかんせんイリヤの精神年齢が低く、小学生みたいな惚れ方をするため、あらイリヤちゃんかわいいですねえ~というほのぼのした気持ちで見守ることが出来ました。イリヤ・ギャビーの間でキス等はない、と知っていれば、全く問題ない程度だと思います。

 UNCLEは、音楽と衣装がとてもよく、女性陣のファッションもレトロポップで非常にかわいらしいです。しかし、かわいらしく、弱々しく、一方的に男性に守られる女性、というキャラクターではなく、それぞれが独立しており、自分の役目をしっかりもっています。こういったジャンル・あらすじの作品は男性がメインになりがちですが、UNCLEでは男性女性で区別なく、全員のキャラクターが作りこまれていて、とても見応えがあります。ソロ、イリヤ、ギャビーの三人が共に、行動していて、配役もとてもバランスがいいです。

 軽めの描写とはいえ、ベッドシーンもありますし、拷問等ショッキングな映像も少しあるので、そういうのが恐ろしくダメ、という方にはちょっとしんどいかもしれませんが、ストーリー、音楽、衣装、キャラクター、アクション全てとってもいいので、すごくおすすめです。

 

以下詳細

 

 

 

 観たきっかけは、監督が「シャーロック・ホームズ」のガイ・リッチーだったこと。シャーロック・ホームズでもそうでしたが、男性同士のバディもので、その関係がしっかり描かれており、非常に萌えです。しかし、よくありがちな、男性中心の関係性による世界から女性が排除されている(ホモソーシャル)ということはなく、女性キャラであるギャビーも、二人とともに、二人と並んで行動し、ストーリーが進んでいきます。ギャビーは車の整備や運転が得意で、作品の出だしのシーンで疾走感のあるカーアクションを担うのは彼女です。守られるだけでなく、二人には出来ない役割を負ったり、実はめちゃくちゃハイスペックだったり、ストーリーが進んでいくほど、かっこいいー!となるキャラクターでした。

 もう一人、敵役でヴィクトリア・ヴィンチグエラ夫人(エリザベス・デビッキ)がでてくるのですが、この人もなかなか曲者で、こちらもすごくかっこいい~!キャラです。ソロやイリヤがうっかりさんなシーンも有る中で、夫人は最初から最後までかっこいい~!あと身長がものすごくあり、貫禄・威圧感がすごいです。

ギャビーも夫人も、綺麗だけど、おまえら舐めた真似したら轢きころすからなみたいな、ものすごくドスのきいた目つきをしていて、とてもすきです。

 

 イリヤは、背が高くて脳筋なことから、ゴリラとか犬とか言われていますが、ほんとにその通りで、なんでも腕力でどうにかしようとするところがあります。押しが強いくせに、ちょっとしたことでギャビーに惚れちゃうちょろい面もあるので、ゴリヤ・チョロヤキンって勝手に呼んでいます。でもイリヤがそういうキャラなので、恋愛描写がマイルドになっているので、ありがたいなあ~とおもいました。

 あと、マン・オブ・スティールでものすごい筋肉美を見せたヘンリー・カヴィルの、スーツに包まれたお尻と胸がすごくセクシーでした。一見の価値あり。

 

追記

もうひとつ、とてもよかったのは、「いらないことをするバカなヒロイン」が出てこなかったことです。ついてくるなと言われたのについていって酷い目にあったり、出来心でやったことが大惨事に繋がったり、主人公への対抗心で何かに挑戦してみるもやっぱり惨敗でみっともない姿になったり....というようなヒロインって、結構いるとおもうんですが、この作品には全くいませんでした。ヒロインだけでなく、ソロやイリヤ、他のキャラクターたちも、行動がクールで安心感があります。映画、観ながら「あーーーーばかそんなことしたら後々だめだってフラグ....ああああー」ということってよくあるんですけど、そういうのもなく、誰かをバカにするための行動や失敗が描かれることもなく、一人一人のキャラクターが大事に描かれてるなあって感じられて、ほんとうに最初から最後まで楽しい映画でした。